★東洋、駒澤と互角に戦える時を予感　　　上西紘治　（Ｓ４１年工学部卒　元㈱中電工　現タイヨー㈱）

上西紘治氏

１月２日、３日と両日とも戸塚区権太坂付近で観戦した。往路２区、復路９区の難所、権太坂の戸塚より５００メイトルの地点である。
今年は往路、復路とも沿道の応援観戦者が例年より少なかったように感じた。テレビ観戦を決め込んだ人が多かったのだろうか。
２区を走る大六野選手を撮影すべく待ち構えていたところ、トップ日大が通り過ぎた後は接戦で各校が走り抜けシャッターチャンスを逸してしまった。１９位、２０位を走る国学院、上武大の選手をやっとの思いでカメラに収めた。
復路９区は昨日の失敗をせずと、しっかりと松井選手に向けシャッターを切ったのだが、帰宅して確認したところ観衆の振る応援旗に勇士は隠れてしまっていた。

往路の明治は１区、２区、３区、４区と好走し、４位で５区大江選手に襷をつないだ時は昨年の山登りの実績からして大いに期待したが、タイムを拡げられたのは少し残念であった。ただ決して大江選手のタイム順が悪かった訳ではない。
復路の６区、７区の走りは見事であった。８区横手選手が東洋大を捉えて２位に上がった時はもしかしたらと期待を抱かせた。しかし前半のオーバーペースか、あるいは遊行坂での仕掛けが上手くいかなかったせいかタイムを開けられてしまった。９区、１０区の走りは残念であった。特に松井選手も北選手も私と同郷の広島出身であり声援していた。
長距離の駅伝では何が起こるか分からないのが現実である。その日の１０人のコンデションがベストのチームが勝てるのだろうが、走ってみないとわからないのも事実だろう。
今年の明治の走りを見て、東洋、駒大と実力差はないと感じた。来年が楽しみである。

１月２日　２区権太坂　例年より少ない観衆	１９番目に通過する国学院大
１月３日　９区権太坂　３位松井選手（残念旗に隠れていた）	９区権太坂　明大を追う４位早大