最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

映画「トテチータ・チキチータ」試写会感想記②-一人一人の心の淋しさが希望の輪になった(上西紘治)

★福島の人たちの心が希望の輪になっていく    上西紘治(S41年工学部卒)
制作者 古川雅裕氏 (S60年:1985年商学部卒)へ贈る感想記
古川雅裕様

左より筆者・ 制作者:古川雅裕氏・ 試写会幹事:永井伸彦氏

2月26日「トテチータ・チキチータ」の試写会は盛会でおめでとうございました。
福島在住の明大OBがプロデュースした福島復興支援映画との触れこみだけで参加しました。
その意味では皆さんの熱意を感じつつ、ある種緊張感を持って観賞しました。
あらかじめパンフレットに目を通していませんでしたので、頭の中ではなかなか話が繋がらなくて理解しようしようと思っているうちに終わりを迎えました。
上映時間95分があっと言う間に過ぎた感じでした。
帰りの電車の中で映画の場面、場面を思い浮かべていました。
前世と現世、時間と空間の差異、伝説の話・・が短いカットでスピーディーに展開していました。
あーこの映画はそれぞれ立場の違った人物の淋しい心の中を表現しているのだと思いました。
戦争の悲しみを抱える認知症の老人、倒産で家族がばらばらになった男のつらさ、両親が離婚した少女の悲しみ、
同級生と離れ離れになった被災高校生の淋しさ。
『人はそれぞれに淋しさを抱えていても、お互いが繋がる事で希望が見出されるのだ』
との思いにたどり着きました。
はつらつとしたエキストラの児童達、美しい風景、エンディングの音楽は、出演者の演技と相まって深く印象に残りました。
福島の復興に込めた制作者の思いが伝わり、興行的にも成功しますよう祈念しております。
                               上西紘治 拝



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