最終更新日時 2026-01-14 02:02:45

新春メッセージ⑤ 「“ありがとう”があふれる社会を目指して」 ワタミグループ創業者・取締役会長 渡邉美樹氏

H24.2.1 新年例会で講演 渡邉美樹氏

 「“ありがとう”があふれる社会を目指して」

 謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
2013年、ワタミグループ創業29年目の年を6,000人の社員と共に、ワクワクしながら迎えました。

 創業から29年間、ワタミグループは、多くの事業に挑戦してきました。
その事業をやるか、やらないか。
その判断基準は、次の3つです。
一、その事業のことを考えると、一週間寝られないほどワクワクする事業か。
一、その事業は、ワタミグループがやることで、とびきりの“ありがとう”が集まるのか。
一、その事業を通じて、家族である社員一人ひとりの人間性が高まり、成長することができるのか。

 今年も、ワタミグループはこの3つの条件があてはまる事業に挑戦していきます。
外食・介護・宅食・MD・農業・風力発電を含む環境事業。
発展途上国の子どもたちへの支援「公益財団法人School Aid Japan」の活動。
日本中の若者たちの夢を応援する「NPO法人 みんなの夢をかなえる会」の活動。
有機資源の循環型社会をつくる取り組みや森づくりを行う「NPO法人 Return to Forest Life」の活動。
この6事業・3NPOの活動をさらに拡げ、たくさんの「ありがとう」を集めていきたいと思います。

年明け早々に始まる大きなワクワクを報告させていただきます。
1月5日、
バンクラデシュにおいて、小・中・高・一貫の教員を育成する為のモデル校が、
バングラデシュの首都ダッカから車で40分程の村、ナラヤンクルにて開校しました。
これは、公益財団法人School Aid Japanと
私が理事長を務める、中高一貫の私学「学校法人 郁文館夢学園」の協同事業です。
「教育が国を変える」と、信じて進みます。

1月30日、
日本武道館で日本一の夢、「みんなの夢AWARD3」が開催されます。
8,000人の若者が集まり、明日の夢を語ります。
そして、日本一の夢を決定します。
「素敵な未来は素敵な夢の中にある」と信じ、第4回以降も日本武道館での開催を目指します。
当日は、ソーシャルビジネスの提唱者であり、ノーベル平和賞の受賞者ムハメド・ユヌス博士が特別審査委員として来場します。

 外食事業は世界へ、介護事業は新しいビジネスモデル構築へ
宅食事業は日本の隅々の高齢者の方々へ
北海道の酪農事業拡大、どんどん立ち上がる風力発電のワタミの風車、
夢を少しずつカタチにしていきます。

今年も私の夢は変わりません。
寝ても覚めても…
あるプロ野球のコーチから話を聞きました。
寝ても覚めてもバットを振っている選手だけが伸びていく。
今年も見果てぬ夢を
寝ても覚めても追いかけていきたいと思います。

決して忘れてはならない「東日本大震災」。
私は、震災後すぐに岩手県陸前高田市の参与を拝命し、
出来ることは何でもやらせていただきたいとの思いの中、
私が代表理事を務める「公益財団法人School Aid Japan」を通じて、
2,000人を超えるボランティアの派遣
17,500人が参加した復興イベント
聴講者1,000人の講演会
そして半年間に渡る69人の経営者の方々との経営者勉強会を行ってきました。

最初、陸前高田の地に立ったとき、
この地から「世界に売れるもの」をつくり、
この地に東京や大阪からお客様が来てくれる「魅力的なコンテンツ」をつくり、
この地で企業が事業を行なうことを通じて「雇用を生む」ことこそ、
この地の復興につながると考えました。
その「復興のモデル」が少しずつカタチになりつつあります。

震災以降、これまでの被災地復興への国の対応には、怒りさえ感じます。
しかし、被災地の方々はどこまでも誠実に、現実と向き合い戦っています。
被災地の復興の戦いは実はここからなのです。
私も被災地の方々と共に復興に向けて活動を続けていきたいと思います。

2013年の経済。
デフレ脱却、強い経済の復活への期待が高まっています。
しかし実体経済がともなわなければ、それらの経済政策は一時的な効果しか生まず、
いずれ失速してします。
実体経済を本気で活性化させる為には、大規模な規制緩和
法人税率の引き下げ、ベンチャー育成や中小零細企業への支援策が必要です。
もちろん、TPP交渉も進めるべきです。
しかし、これらの政策は特効薬ではなく、簡単に、すぐに結果が出るものではありません。
目標を達成するために、その対策が本当に有効かどうか
そのプロセスをしっかりと検証していくことが重要であると思います。

ワタミグループや私個人の事業として、
介護、宅食、農業、再生可能エネルギー、学校、病院。
実体経済が大きく上にあがるような、「産業モデル」を立ち上げたいと思います。
またソーシャルビジネス、支援活動を通じて社会の課題を解決していくビジネスモデルを拡げていきたいと思います。

一人でも多くの方々の幸せに関わりながら、
“ありがとう”があふれる社会を目指して参ります。
今年も変わらぬご指導、ご支援の程、よろしくお願いいたします。
皆様にとって新しい年が幸せな年でありますように
年頭にあたり心よりお祈りさせていただきます。

ワタミグループ創業者・取締役会長
渡邉美樹

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