最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

「琵琶湖をめぐる~近江路の神と仏~名宝展」を観賞 (伊藤尊示) 

★「琵琶湖をめぐる~近江路の神と仏~名宝展」に行ってきました! 伊藤尊示 (S48農 ユニバーサル企業㈱) 

伊藤尊示氏

今日(11/25)は、特別展「琵琶湖をめぐる~近江路の神と仏~名宝展」を開催している三井記念美術館に行ってきました。延暦寺、園城寺、石山寺など42の古社寺から、国宝、重要文化財62点を含む秘仏、名宝約100点を出品しているとの事でした。古くからの交通の要衝だった近江、都に近いこの地は早くから文化が開け、仏教、神道に関わる資料も一級品が目白押しです。仏像好きにも仏画ビギナーにもオススメできる特別展が三井記念美術館で開催されており、本日 (11/25) が最終日でした。「国宝・重要文化財の指定件数で全国4位」という、あまり知られていない滋賀県という事ですが、近江の名宝展が東京で開催されるのは今回が初めてだそうです。

会場に入りますと小さな金銅仏の展示から始まります。照度を落とした展示室はおごそかな雰囲気に包まれていました。奥に進むと金工品も登場します。西明寺から出品されている密教法具は、修行者が一定の地位に上がる際に行われる儀式で使うものだそうです。密教独特の神秘的な形が特徴的と言われています。仏像は大型のものが多く、一番大きいものは人の背丈ほど、さらに展示品の大部分は国・県・市指定の文化財という豪華さです。これだけの仏像が一度に東京に移動している訳ですが、滋賀県の観光には支障がなかったのでしょうか。少し気になりました。

私はあまり仏像の事は知らないのですが、じっくり見ていて感じたのは一本の木から削ったという仏像の数々、これほどまでに細やかに描写できる彫刻技術の凄さというものにあらためてを感動を覚えました。今回の神と仏の話は平安時代の近江の事だと思いますが、近江の豊かな風土と歴史を背景とした宗教文化の凄さをあらためて感じさせる展示会でした。  



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