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最終更新日時: 2012/11/15 08:18 筆者: jimukyoku 2012/11/15 08:16
★ なでしこ力、その次へ~世界のトップクラスであり続ける為に~
佐々木監督の講演を聴講 伊藤尊示 (S48年 農学部卒 ユニバーサル企業㈱)
2012年11月9日、C&Cフォーラムにてなでしこジャパン~佐々木則夫監督の話を聞く機会があった。2011年7月・ドイツW杯初優勝、2012年8月ロンドン五輪銀メダル、何故この夢を実現できたのか?、佐々木監督は大衆の前で熱い思いを語る。この成績を残したのは目標設定がしっかりしていたからである。北京オリンピックでは、ベスト4の目標を掲げたが、アメリカ、ドイツに負けてしまった。目標設定でチャンピオンを目指すとしなかった事にこそ問題があった。W杯ではチャンピオンを目指す事、そして澤選手を主将とした事でW杯を制する事が出来た。W杯のチームの中では日本のチームは体格的には最も小さい。然し、スキル~連携連動・全員攻撃と全員守備を持ち味としているが故にオフサイドを利用しての優勝への可能性がある事を知っている。目標設定では決してぶれる事はない。なでしこジャパンのメンバーは、5の内4は選手が主導で細かいセッティングをする。監督の役割は20%程度である。東北大震災~震災に伴って選手たちは日本の絆と誇りを持って戦う事で、選手の自主性、団結力が生まれ大きく成長してきている。目に見えない指導陣の充実と怪我の無い健康的な活動の徹底が大きな結果となって表れている。これこそが「なでしこビジョン」である。日本女子サッカーの為に、そしてJFAのビジョン・理念・約束を実現する為に「世界のなでしこ」になるというビジョンの下、女子サッカーに関わる全ての人々が共有し遂行する3つの目標を定めている。
①サッカーを日本女性のメジャースポーツにする。
②なでしこジャパンを世界のトップクラスにする。
③世界基準の「個」を育成する。
そして、なでしこらしい選手~日本女子サッカー選手が目指す姿、つまり、なでしこらしさとは、ひたむき・芯が強い・明るい・礼儀正しい、であり、女子サッカーというものは日本の女性に大変適している、と話されている。
~佐々木監督流指導理念イレブン~掛け算の心とは、責任・情熱・誠実さ・忍耐・理論的分析思考・適応能力・勇気・知識・謙虚・パーソナリティ・そしてコミュニケーションである。脳神経細胞の特徴~生きる力・知る力・仲間になる力~生まれた時から誰しもが持っているもので、それこそが脳神経の癖である。
佐々木監督はこれまで活動してきた教訓として最後に次の言葉を述べられている。「大好きなサッカー、失敗を恐れなかったとき、サッカーが変わる」、「成功の反対~失敗で無く~チャレンジしない事」、「成功のプログラムはない、それに向けて準備するだけだ!」、「指導者として人格の高揚により人生が変わった」、夢と出会いを大切に共に頑張って参りましょう、いう言葉で佐々木監督の熱いトークイベントは終了しました。 11月12日(月) 記録:伊藤尊示