最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

9月例会 西澤社長の講演内容と感想 (伊藤尊示) 

★㈱時事通信社 西澤社長をお迎えして   伊藤尊示  (S48農  ユニバーサル企業㈱)

伊藤尊示氏 (中央)

伊藤尊示氏 (中央)

1974年、明治大学政治経済学部政治学科を卒業された西澤社長は時事通信社に入社、他の新聞社への入社希望があったとの事であるが、好きな道を歩める事ができる~と直感的に感じて時事通信社に入社されたとの事である。西澤社長はラッキーな運命がここから始まったと振り返られている。
当時田中角栄氏が金脈問題で退任し三木首相に代わった時代である。まだ若かった西澤社長は若手記者として三木首相番を務め、首相の一部始終を見る事ができたとの事である。政治部に属して、永田町での自民党の派閥政治の話や三木首相の巧みな政治手法を間近に見て、自民党の少数派閥の反主流派でありながら首相として周縁から上りつめた「ハト派、庶民派、清潔イメージの真面目な三木首相」の成功した話などを様々な角度から政治の裏舞台の話を織り込みながら巧みに語って頂きました。
また最後の村山首相時代のキャップを務めた事もあり、明治出身の二人の首相を間近でみる事で運命的なものを感じたとの事である。三木首相も村山首相も日本の政治のコアには入れなかったかもしれないが、明治大学の「権利自由」を謳うリベラルな政治家であったのには違いい。

講演会風景

講演会風景

また政治は綺麗ごとではできないものとよく言われるが、例えば、金脈政治家は政治は数、数は力、力は金と言ったように、またある政治家は気配り、目配り、金配り、つまり当時は理念無き政治とよく言われたものである。そんな金権政治の流れの反省から生まれてきた日本の選挙制度である中選挙区制から小選挙区制への変遷は、派閥政治の弱体化となり真のリーダーが出難い状態となっているようである。強固な内閣を作るには小選挙区制度をやめるという考え方は長期的課題とも言える。

安部政権になって半年、安部首相は疲れを知らないほど元気である。憲法改正ではなく、今こそデフレからの脱却、経済である。これを乗り越えなければ国際的にも信頼は得られないのである。

明治の良いところは何か。明治は4年連続の受験者数で確かに人気ある大学のひとつではあるが、明治には早稲田には無い特長がある~明治には負け知らずはいない、明治には人の痛みを知る底流がある、明治は負け犬にはならないが天狗もいない、明治は更に上を目指していくべきなのである。三木首相、村山首相がそうであったように明治出身の政治家は政治の中心に足跡を残していかなければならない。いつも政治の中心を見てこられた西澤社長の政治の裏舞台の話は聴衆の皆さんの心を釘付けにする迫力ある内容でした。素晴しいご講演頂きました西澤社長に心より感謝を申し上げたいと思います。

                                         以 上

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