最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

8月25日「海ほたる」社会見学会に参加して(奥井貫太・薄井毅彦)

★奥井貫太 (H21年法学部卒 ㈱弘電社)奥井貫太


8月25日(木)、「海ほたる」社会見学会が開催され参加して参りました。
当日は13時に新橋駅SL広場前に集合し、バスで「海ほたる」へと向かいました。
「海ほたる」到着後、まずはS63年政治経済学部卒の村中直樹先輩よりアクアライン設備に関わるビデオ観賞と説明を受け、その後トンネル地下部の施設を見学させていただきました。
東京湾アクアラインのトンネル(シールドトンネル)とは、外径が約14mもある世界最大級のシールドマシン(掘削機械)で掘削したトンネルで、東京湾の水面下約60mを掘削するには軟弱地盤と高水圧との戦いだったそうです。また、海底道路トンネルとしては、世界最長のものとなっているそうです。トンネル内部は緊急避難路と管理用通路としての役割を果たしており、緊急時には「海ほたる」側あるいは「風の塔」側の近い方へ避難する仕組みになっているとのことでした。
トンネル内部に入りいくつもの扉を抜けると緊急避難通路があり、そこには非常用電話や避難用のスロープ等があり、実際に避難用スロープを滑らせていただくこともできました。その後、質疑応答や掘削機器のモニュメントの見学・「海ほたる」内の施設見学を行い、普段は滅多に入ることのできないトンネル内部の見学もでき、貴重な体験をすることができました。
見学会終了後は新橋に戻り意見交換会が行われました。そこでは先輩方からさまざまなお話を聞け、とても有意義な時間を過ごすことができました。今後もイベントに積極的に参加し先輩方と交流を深めていけたらと思っております。   


★薄井 毅彦 (S60 政経卒 富士テレコム株式会社)

『誤差はゼロです。』と東日本高速道路株式会社関東支社東京湾アクアライン管理事務所の村中管理担当課長さん(平成元年政経卒)はきっぱりと言い切りました。
場所は東京湾アクアラインの地下避難通路の中、私たちは村中さんの案内でトンネル地下部の施設を見学し、工事当時や開通後の運用の苦労話を聞かせて頂きました。その中で約5kmのトンネルを直径13.9mのシールドマシンで両側から掘り進め、ほぼ中央での接合時の誤差はいか程だったのでしょうとの質問に対して回答です。先輩方から『30センチ』、『1メートル』、『5センチ』と声が上がりま
した。私も口には出しませんでしたが『結合時の段差を補正するには誤差は10センチ以下くらいかな』と思っていたので、村中さんの回答には、正直驚きました。トンネルですから、GPSもレーザーも使えない状況で、左右の誤差だけでなく、上下も、また角度も考慮しなければ、誤差ゼロにはならないでしょう。改めて日本の建築技術の高さに感心しました。
 また、3月11日の東日本大震災の時も、歪みは数ミリ程度、木更津側の海上部分の橋脚も被害無しとのことでした。東京湾は関東平野から流れ出してきた関東ローム層の火山灰の影響で地盤は弱いと聞いたことがあったので、これもまた、基礎工事の技術の高さに感心しました。
 東京アクアラインには今までに2回程通行し、海ほたるにも休憩しましたが、シールドマシンの掘削部分がモニュメントとして展示されていることさえ気付きませんでした。何気なく生活している私たちの周りには、日本の高度な技術によって守られていることを実感し、誇りに思いまし
た。
 約2時間の見学の帰り道、トンネル地下避難通路に続く非常口が、300メートル毎にあるのを車窓から確認しながら、東京湾アクアラインを後にしました。

海ほたる 技術資料館

新橋ー海ほたる間は貸し切りバスで往復








新橋・手打ちそば多佳津で懇親会

多佳津社長 高津氏は明大OB



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