最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

跡形もない得意先に愕然―震災地を見舞い (尾上仁郎)

★6ヶ月後の震災地、宮城を訪ねて 
尾上仁郎 (S43年法学部卒 エムセックエンジニアリング㈱ 代表取締役)       

尾上仁郎氏


9月下旬、仙台、気仙沼に、仙台市太白区にいる家内の友人宅に「東日本大震災・津波被害」の、お見舞いに行きました。家内も幼い頃、過ごした仙台市の周辺の名取市、閖上(ゆりあげ)地区、若林地区、塩釜、仙台港、多賀城地区の被災状況の酷さに、愕然としておりました。ついでに、一ノ関から気仙沼まで足を延ばし、現地の取引先にお見舞いに行った訳ですが、以前、取引のあった工場が跡形も無いのには、私も愕然とする思いでした。大手の水産、冷凍食品会社も、地元の復興計画もあるので勝手に復興する事も出来ずに、被災後のそのままの姿を晒しているのが本当に気の毒でした。幸い、私どもの機械の販売代理店は、被災を免れたのですが、気仙沼では商売が思うように展開出来ないので、盛岡、青森に新出先営業所を出し、事業を展開しているとの事でした。以前、私どもの機械を使ってくれていた気仙沼のお客様が、復興基金で機械を買ってくれるとの事で、特別に援助する気持ちで安く提供する事にしました。半年以上経った被災地の現状を目の当たりに見るにつけ、現在の自分達が置かれている「生活の安寧」に感謝する毎日です。

仙台空港方面を望む 海岸松林、市街は無し

気仙沼市港の市場 地盤沈下で使用不可

気仙沼市港の市場 壊滅した三冷前船着場

気仙沼市 食品工場は残っているが使用不可

気仙沼市大手の水産会社の瓦礫の状態

海岸から1Km程入った何万トンかの貨物船

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