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最終更新日時: 2013/12/11 09:28 筆者: jimukyoku 2013/12/07 09:53
★シナリオの奥深さについて 上野晃嗣 (S62年 法 ㈱グッドウイン)
11月に行われた忘年例会で著名脚本家であらせられる吉田紀子先生の講話を拝聴する機会に恵まれました。そこで語られるのは脚本とはどのようなものか、そして脚本家になるまでのお話でした。
脚本というのは作品の「設計図」のようなものと語られる中に、脚本に対する奥深さを考えさせられました。原作・オリジナルともに作品の骨組みとなる起承転結を考え、配役のイメージ、場面を想起しそれを「セリフ・ト書き・シーン」の活字に落とし込んで表現していく過程は、まさに作品の根本をなすもので、その様な観点から映像を観ることでまた違った楽しさが見えてくるのではないでしょうか。早速某レンタル店でDrコトーを借りて観てしまいました。吉田さんのイメージに思いをはせることで、新しい楽しみ方が出来たと思います。
脚本家になる過程においては様々な経験、闘病、厳しい鍛錬があり、その根底に我々に共通する「明治魂」と愛校心、ご本人は「運」という言葉を使っておいででしたが、それを引き寄せるまでの人間性と仲間の大切さを感じざるを得ませんでした。特に闘病時代にご苦労された話を聞くにつれ、吉田先生の仕事への姿勢や覚悟といった、「プロスペクトしなければいけないこと」を感じ取るにいたりました。
かくなる偉大な先輩諸兄と、ほんのひと時でも御一緒に過ごせる時間を得たことは大きな刺激であり、貴重な機会を提供していただける本会の素晴らしさを改めて感じることが出来ました。