最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

第48回明治大学全国校友静岡大会に出席して② 全国紫明クラブ事務局長 伊藤尊示


全国紫明クラブ事務局長 伊藤尊示


9月9日(日)、全国紫明クラブからは眞柴会長、武副会長、上西特別顧問、

伊藤(事務局)がクラブを代表して「第48回明治大学全国校友静岡大会」に

参加致しました。気温は朝からぐんぐん上昇し、残暑厳しい中での全国大会

となりました。広報担当によりますと北海道~沖縄、そして海外からの参加

者を含めますと1200名の参加者があったとの事でした。

 


1.公開講演

午前中に開催された、講演会では第81代内閣総理大臣の村山富市大先輩からのお話をお聞きする事が出来ました。「日本の再生に向けて~これからの政治のあり方」についてのご講演でしたが、42年間の政治生活における多くの経験と実績に基づくお話は、大変有意義で面白く聴衆の心を釘漬けにする内容のお話でした。村山大先輩の総理大臣時代の歴史を紐解きながらの政治の奥深いお話は、私たちが昔の政治を思い出す上で大変興味のあるお話で、当時の政治の舞台裏の状況が良く分かりました。今も昔も政治の舞台裏とはそのようなものなのだろうとつくづく感じました。村山大先輩は今国会での法律の成立率の低さを憂慮されると共に、今後の日本の発展に必要な事はアジアとの関係強化こそが大切で、アジアとの関係を良くする事が日本を良くする事につながる、とのお話が大変印象に残りました。明日の元気は変わらないけれど明日の政治は変えられる、国民の意思によって政治は変わる、とは村山大先輩はお言葉ですが、「もう!」は先がない、「まだ!」は先がある、青春に年齢は関係ない、歳をとっても夢と希望を持って頑張ろう、との村山大先輩の言葉は多くの皆さんの脳裏に残る言葉だったのではないかと思います。

公開講演会講師 元内閣総理大臣 村山富市氏

講演会場から富士山を望む

2、記念式典
第48回明治大学校友会静岡大会において明治大学理事長、学長、校友会会長は今後の大学の方針について力強く説明されました。

①加速する人口減少、日本は衰えるばかり、日本の農業はどうなるのか、産業の空洞化、日本は50年経過すると人口は8000万人を切るという。明治大学には私立では珍しく農学部がある。産学官、総合大学としての力、国土の再利用を考えるのは明治大学の役割であると考えている。明治大学の受験生は6年間10万人越えであるが、グローバルスタンダードとしての経営力、教育、社会推進力、国際的に耐えて行く大学、今大学の評価が厳しく問われている。明治大学の卒業者がどれだけ社会に貢献しているか、そんな事も問われる時代が到来している。

 ②人口の減少、大学間競争の厳しさ、6年連続の10万人越えの受験生、ここ3年は11万人越えで、リクルートの調査では今年も11万人越えで4年連続の日本一になるのではないか、と言われている。オープンキャンパスでは昨年50,000人来場、今年は54,000~55,000人に達するのではないか。
研究、教育、グローバル人材の育成、国際社会に通用する人材、など教育改革の結果として成果が出ている。文科省などからの補助金の獲得も他大学との差別化プログラムにより大きく補助金の金額も増えて行く事が想定されている。

 ③研究、教育、スポーツ、芸術、報道等の強化、3年連続のトップの志願者数、これは教職員、設備の整備、父母会の活躍、長期的な校友の力が関係している。母校の発展の為には校友、学生、教職員、文化サークル、体育会サークルの協力が必要で、情報を共有化しなければならない。ホームページ、ネットワークの利用を積極的に進めて行きたい。

 以上、日高理事長、福宮学長、向殿校友会会長のご挨拶の概要は、進化する明治大学の存在感を高める活動を校友の皆さんと共に更に推し進めていきたいとの力強い言葉で締めくくられました 

記念式典開始

司会 橋本ありすさん(H19政経)

大会旗入場 旗手 サッカー杉山隆一氏

校歌斉唱 男性合唱団OB

歓迎挨拶 静岡県支部長 大石豊彦氏

向殿会長 村山名誉会長

日高理事長

静岡県知事 川勝平太氏

静岡氏長 田辺信宏氏

全国支部長代表挨拶 次年度開催 矢野大分県支部長

万歳三唱 記念式典終了

 

3、記念講演
徳川家第18代当主 徳川恒孝氏による  ~ 「江戸に学ぶ日本再生」~の話を聞きました

 徳川家康は、8~19歳まで、人生の基礎を築く時代を駿府で過ごす。家康公は、駿府城主(45~49歳)、大御所時代(66~75歳)、の3度に渡って駿府に住んでいる。戦国時代を乗り切り、江戸に内政の礎を置き、駿府を外交の中心においた家康公の生きざま、江戸時代の平和は何をもたらしたのか、貴重の話の内容でした。1610年の頃、世界には10万人を超える都市は12~13ケ所程度しかなかった。その中で日本の京都、江戸、駿府が世界の10傑に入っていたと言うから驚きである。家康は、軍事中心から民政への大転換を図り、河川の治水、新田開発、法治国家の確立、城下町を中心とした発展、街道及び街道沿いの発展、全国貨幣流通・度量衡の統一、など爆発的な市場経済を発展させ、人口増加を果たし絢爛豪華な元禄の日本文化を作った。江戸の元禄文化はそんな時代背景の中で生まれ育っていった。家康公時代以降は、多くの自然災害(浅間山噴火、富士山の噴火、大地震、大津波)

などにより壊滅的な打撃を受けるも、歴代の将軍の機敏な政策により多くの難局を克服している。自然・資源と人間とのバランスを保ち、資源意識を持ち、徹底したリサイクル・省エネルギー、今で言う3Rの考え方、を推進していた事は既に再生社会の構築を推進していた事になる。今思えば全くすごいと言わざるを得ない!。

戦後日本は、人口の増加(7000万人~1.2億人)、経済発展を成し遂げたものの、その後バブルの崩壊、人口の減少、世界一の高齢化、そして東北大震災、原発事故により影響から脱しきれず日本社会は混迷し続けている。新しい日本の時代は来るのか、新しい日本文化は生まれるのか、今日本は大きな壁にも直面している。人口問題、食料問題、水、エネルギー、そして温暖化、生態系の破壊、日本の電力の行く末はどうなるのか。不透明な時代を生き抜く為に日本は、質素だが豊かで平和だった江戸時代に学ぶ必要があるのではないか。本当の豊かさとは何か、本当の価値観とは何か、初心に帰って今一度みんなで考えてみる事も必要な時なのかもしれない。そんな事を考えさせられる徳川恒孝氏の講演であった。

講師 徳川宗家18代当主 徳川恒孝氏

演題 江戸の遺伝子・今こそ見直される日本人の知恵

4、懇親会

オープニング 静岡太鼓連盟

鏡開き

乾杯発声 校友会副会長 山口政廣氏

アトラクション 夜桜乱舞

応援団 チアリーディング

応援団模範演技

応援団リーダー

応援団リーダー

明大節も登場

来年は大分県で開催

                                

返信する