最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

東日本大震災   始まった復興のつち音:会員からの連絡⑫ 原発問題に揺れる福島県(伊藤尊示)

★5月21日受信 原発問題に揺れる福島県  伊藤尊示(S48 農学部卒)

5月12日~4日間に渡り私の故郷である福島県会津に行って参りました。福島県はご存知のように県を3つに分けて表現する事が一般的に行われています。浜通り、中通り、会津地方と言う言い方をします。今一番問題になっているのが福島第一原発のある浜通りですが、放射能の影響は中通りである福島市・郡山市等でもかなり大きく影響しています。原発問題の影響は会津地方においては同じ福島と言う事で風評被害が大きく影響しています。つまり会津地方は原子力発電所からかなり離れており、放射能の影響は関東地方並みなのですが、福島県と言うだけで当初は野菜の出荷制限があったり、山菜の採取の制限とか様々な影響があったと聞きました。今では多くの方々の協力によりまして会津地方の風評被害はかなり無くなりましたが、原発問題により経済活動に対する影響は予想を超えるものがありました。会津地方には今でも浜通りから避難された方々が公共施設、温泉宿、体育館などに避難されている現実を考えますと、この問題の終結はいつになるのか多くの方々が大変深刻に受け止めています。もうひとつ東京と違うと感じた事は田舎のテレビ放送の中では1時間毎に全県に渡って放射能レベルの状態が刻々と報道されている事です。原子力発電所の放射能問題を抱えている福島県は、依然として先の見えないこの問題を言葉で表現ができないほど深刻に受け止めていますが、毎日不幸な方達の姿を見るにつけ一日も早い終息を願わずにはいられません。   (H23.5.21記)
                                          昭和48年農学部農芸化学科卒 伊藤尊示

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