最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

新年例会に参加して⑤-自身に誠実に公の為に生きる(高鍬英昭)

★講演会 渡邉美樹氏 「夢をカタチに~お金のいらないありがとうを集めるために~」の感想
                           
  高鍬英昭    (工学部 建築学科 57年卒 東京テアトル㈱ )


講師は、Profileのとおり、経営を実践しながら、様々な公の立場に立って、公の為に特に弱者に対して、金銭面だけでなく、ご自身自ら、様々な活動に積極的に取り組んでいる姿勢とその言葉に感銘を受け、非常に感動いたしました。その感動は何か、何故かを 感想文として寄稿させていただきます。

 1. 問題意識
 
現在、大部分の日本人は、損得勘定中心に生活していると言っても過言でないと思います。つまり、「損得」、「勝った負けた」、「好き嫌い」で毎日生きているということです。これは、①お金が幸福の尺度である(資本主義の行き過ぎ→拝金主義(エコノミックアニマルと揶揄される)。②自分中心で、世の中が成り立っている(自分が一番大事だという事は、古今東西不変で、直すことは出来ませんが、これが強すぎるのです)。③人と比較して、自分の方が偉い、自分の方がましだ、自分には非が無いと、意地と見栄で生きている。④自分の心に嘘をついて生きている(これも直す事は不可能に近いですが、多少は改善出来ます)。
 私も当然上記の呪縛の中で生き、毎日もがいているのが実情なのです。

 2新たな決意
 
以前セミナーで麗澤大学の高巌教授の「誠実さを貫く経営」に出席しました。(有名な教授であり、著書も多く内容は省略します)また私は10年程前から、ご縁あって、月に1回ですが、「歎異抄」(親鸞没後に弟子唯円がその教えが歪められ、曲解され、異なっている現状を嘆いて作られた書物)の勉強会に通っています。宗教(仏教)なんてと思われる方もいると思いますが、以前講師でした、ひろさちや氏は「本当の宗教とは、人生の真の意味を教え、世間に迎合せず、世間や国家の奴隷にならずに、自由に、主体的に生きる生き方を教えてくれるものです。」と解説しています。
 
この「誠実さを貫く経営」と「歎異抄」の二つは余り関係がないようですが、深いところでは一致していると思いますし、1.の問題意識的にも本当に合致していると思います。余り綺麗事を書くつもりはありませんが、少しでも自分自身に誠実に生き、高い視点で少しでも公(大きく言えば人だけでなく、生命→環境→地球→宇宙)の為に生きることが(本当は生かさせていただいているのであり、またその事に感謝することが重要)、個人から・・・→ 公、公から・・・→ 個人へと繋がる、真の幸せと信じています。(非常に難しい事ですが、上記の事を出来る限り、頭におき、少しでも心がけることが出来ればと思っておりました)

 渡邉講師のお話し、お考え、取組は正にこの一番難しい事の実践であり、またこの積極的行動には頭が下がります。あの3月11日の東日本大地震で日本人の意識も(1.の問題意識も含めて)変わりつつあると思いますし、変わらないといけないと思います。

講師の様に大きな事は出来ないにしても「夢をカタチに~お金のいらないありがとうを集めるために~」を皆で胸に置き、一人一人が出来ることを小さいことからでも一つづつ、心がけ、実行し広めていかないといけないと、改めて強く思っています。素晴らしい講演会に、感謝申し上げます。



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