最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

新年例会に参加して②-渡邊美樹氏「夢を語らなければ復興はできない」(伊藤尊示)

お金のいらないありがとうを集める為に~渡辺美樹氏講演   伊藤尊示 (S48年 農学部卒)                                                

懇親会での伊藤尊示氏 (右)

2月1日開催の新年例会で、ワタミの創業者である渡辺美樹氏の講演を聴いた。渡辺氏は、学校法人・郁文館夢学園で教育者としての活動も行ない、果てしない夢を追い続け、果てしない夢を実現する為の教育を行っている。

今回の東北大震災の復興において渡辺氏は、いち早く現地(陸前高田市)に飛び、様々な復興の為の活動を行っている。復興活動における渡辺氏の視点は、夢を語り、夢の実現の為にどう行動していくか、という事であった。夢があるから行動が生まれ、行動した結果、そこに新しい価値感が生まれる、つまり渡辺氏は新しい復興の為のモデルをつくり、たくさんのお金のいらない[ありがとう!]を集めながら、今まで多くの夢をかなえてきた、たくさんのノウハウを使って陸前高田市の復興の為に、夢の実現の為に何が必要なのかについて話をされた。

世界がいま陸前高田市の復興を注目している。今後の町づくり、10年後の陸前高田市の夢を語り合い、元気な町をどう作っていくのか、その中にどのように雇用を生み出し安心して家族が暮らせる町をどう作っていくのか、住民の強い思いを実現する為に、渡辺氏のリーダーシップの下で、陸前高田市は、いま着々と復興に向かって動いている。陸前高田市の8000人の町で17500人が参加した[町おこし・夢おこし]のイベントがあった。知らない町に関わって、知らない人を知るという、素晴らしい人々の出会いがあった。[今から・ここから]という復興イベントの言葉、生き残っているものの責任として、必ず復興を成し遂げるという強い思いが渡辺氏の口から伝わってくる。世界に向けて、陸前高田市のモノを売る、素晴らしい醤油、格別に美味しいそば、等様々な特産品がある。世界にモノを売る、どうやって売るか、そしてそこに雇用を生み出す、という取り組みを現地の経営勉強会(69人参加) の中で大いに議論をしている最中である。渡辺氏は、強い意志があれば自分自身も、そして未来をも変える事ができると述べられている。陸前高田市は、行政、住民と共に夢を持ち、その夢を実現するために行動する事で、渡辺氏の言う多くの[ありがとう]を集め、住民の皆さんの[幸せ]を飛躍的に増やす事が出来るのではないかと思う。

渡辺氏によれば、[夢を語らなければ復興はできない!]という住民の思いを、今回の講演会で我々は心底から理解する事が出来た。[お金のいらないありがとうを集める為に!]というご講演でしたが、夢を実現する為に、何時も[前に!]と行動している渡辺氏に対してあらためて心から応援のエールを送りたいと思います。         

                                                       以 上



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