最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

新年例会に参加して①ー「慈悲の心」「利他の精神」・渡邊美樹氏の講演に感銘 (大西理恵)

★全国紫明クラブの講演会に出席して    大西理恵 (S52 経営卒 アンティーク ディーラー)

平成24年2月1日全国紫明クラブの講演会に出席して大変感銘を受けた。

懇親会場での大西理恵氏(中央)

講師はワタミの創業者、渡辺美樹氏。壇上に上がった氏を拝見した瞬間、その風貌が弥勒菩薩(マイトレーヤ=慈悲から生まれた者という意味)と重なった。仏教の歴史観が背景だが、末法の世に現れ、人々を救うという菩薩だ。飲食産業、農業、教育、介護事業、風力事業、カンボジアやネパールでのNPO活動を展開し、昨年は都知事選に出馬、東北震災後の復興支援活動、その活躍の場を無限大に広げていく氏のエネルギーの源泉はどこにあるのか不思議に思う。

氏の講演を拝聴して気づかされた。それは「慈悲の心」「利他の精神」に他ならない。

1982年、明大卒の渡辺青年の最初の夢は、安くて美味しい料理を提供し、笑い声が轟き渡る様な客で満杯の居酒屋を開く事。それをカタチにするため佐川急便のトラック運転手になり資本金300万円を貯め、1984年、念願の1号店開店から、2000年にはワタミフードサービスを東証1部上場させる。お客さんが喜ぶサービスを提供するから店は繁盛する。他を益し、しかも利益を生み出す。

背景にあるのは「慈悲の心」「利他の精神」。その後手がける、社会貢献度の高い事業を展開してもブレる事がない。利潤追求のみが目的ではなく、結果利益はついてくる。学校経営では生徒たちの生き生きした笑顔、介護事業ではお年寄りの安心した笑顔、氏はいつも相手の喜ぶ姿をイメージし行動するとの事。

政治、経済、教育、あらゆる分野に閉塞感が漂う現在の日本を憂う。その様な世にあって人々に夢や希望、喜びを与え続ける革新的経営者、社会活動家、渡辺美樹氏は稀有の存在である。

全国紫明クラブの講演会への出席は3回目になる。前回とも非常に精神性の高い講師の講演を拝聴出来た事に感謝しつつ、上西会長に「ありがとう」のエールを贈りたい。

                                   昭和52年経営卒 大西恵理



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