最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

地方からの便りー復興を願う仙台七夕祭り (丸山哲史)

★海外からも励ましの短冊の中  何故被災地瓦礫受け入れに反対なのか 
                           丸山哲史 (H14商卒 ㈱ユアーズ・コーポレイション)

 

仙台在住 丸山哲史氏

「願い、希望、感謝」をテーマにして開催された仙台七夕祭りが昨日(8月8日)で幕を閉じた。

今年も色とりどりで個性豊な七夕飾りが、約210万人の来場者たちを楽しませていた。
短冊に目をやると、被災地支援に対する感謝の言葉や、復興に関する願いが今年も多く見受けられた。海外からの励ましのメッセージや千羽鶴もあり、人類の素晴らしさを改めて噛み締めることができた。
 
 しかしながら数週間前、残念なニュース映像をTVで目にした。被災地瓦礫の受け入れ反対デモに参加している覆面姿の青年の映像である。
カメラに向かって興奮しきりに危険性を訴え、そもそも何故自分の暮らしいる自治体が受け入れなければならないのかとまくし立てていた。
世界を震撼させた大震災といえども、所詮は対岸の火事ということのようだ。国難よりも自分の身、なのである。明治維新で天下国家を憂い、若くして散っていった志士達の子孫はこんなにも情けない日本人に成り下がってしまった。せめて、覆面を取って堂々と主張すべし。

復興の願いが込められた七夕飾り

 震災以来、「絆」という言葉が全国津々浦々で一斉大安売りされ、だいぶ言葉自体の意味や重みが軽薄なものとなり、疲弊してしまった感がある。
個々の利害を越え、互いの幸も不幸も分かち合って初めて「絆」と呼べるはず。
自己犠牲、滅私、公共心といった、我が国古来の美徳が若い世代に培われていくことを、七夕の終わりに切に願う。
以上

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