最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

会員訪問記ー3年で日本を2周した(礎司郎氏)  

★3年足らずで日本を2周しました  礎司郎 (S54工 公益社団法人 全日本トラック協会)

礎司郎氏

西新宿の高層ビルに全日本トラック協会 輸送事業部長 礎司郎氏を訪ねました。
礎氏は日本通運から協会に出向されて3年近くになります。日通時代は営業部長として石油、紙パルプ、金属、機械業界を担当されていましたが、現在はトラック運送業界の指導に奔走されています。
トラック協会に出向されて間もなく東日本大震災が発生し、震災地への物資の輸送に寝食を忘れて指揮に当たられたことは記憶に新しいところです。

 随分お忙しそうですね
「全国紫明クラブの例会になかなか顔を出せなくて失礼しています。協会に来て3年足らずですが、47都道府県をほぼ2度訪ねています。すでに今秋から来春にかけての出張日程が入ってきています。各都道府県のトラック協会を回って、運送業法の指導、教宣が大きな任務ですが、現在は業界別の品質向上及び安全講習、特殊車両輸送制度に係わる講習、また放射線管理に係わる講習等、輸送全般の様々な講習に飛び回っています。」

業界の景気動向は如何ですか
「平成2年の運送業者は36,000社でしたが規制緩和で現在63,000社に増えました。業界全体の売上高は伸びていませんから過当競争の状態です。それに環境規制でトラックの値段は1.5倍になりました。また最近の急速な円安は燃料コストに跳ね返り収益を圧迫しています。」

業界の改革は
「中小トラック運送事業者が多く経営基盤確立、強化のために、原価意識向上を諮る研修事業、経営分析、経営診断を実施しています。宅配、通販、買い物代行等新しい運送分野が拡大してきています。
大手業者は物流倉庫、運送、販売を一体化て付加価値を追及しています。また地方の特色ある業者とのネットワークづくり、あるいは系列化も進んでいます。」

礎氏は勤務場所から至近距離の東中野が自宅で、毎日徒歩で通勤されているそうです。健康の為にも、時間の有効活用もでき羨まし限りです。ただ現在社屋を四谷の方に新築中で、来年8月には引っ越しすると伺いました。

礎氏の働きぶりを拝見すると、公益社会法人になった協会の仕事に自信が満ち溢れ、充実感一杯と見受けられました。


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