★母をそして妻を・・・家族をいたわる　　田中聡氏　（Ｓ５７政経　　東映㈱） 

映画ポスターの前で　田中聡氏

有楽町の東映本社に田中聡氏を訪問した。田中さんは今年６月末付で執行役員に昇格され人事労政部長としての職責をはたされている。

営業成績は如何ですか
「２０１３年３月期は売上、営業利益とも過去最高の決算となりました。映画では『ONE PIECE FILM Z』が好成績を残しまししキャラクター商品の版権も寄与しています。現在『忍たま乱太郎』の興行にちからを入れています。２０１４年度は少し厳しい見通しです。」

人事労政部門の問題課題点は
「映画製作の現場は、『業界特有の体質』で成り立っています。指揮命令系統の複雑さ（契約形態の違うスタッフの集合であり、全体とパートごとがそれぞれに機能している）もありますが、何よりもスタッフの一人一人がクリエーターであることを軽視する杓子定規な時間管理の理屈では、現場を統括しきれません。もちろん、これまでの労使慣行がベースになりますが、一企業にとどまらず業界全体を見据えた上で、「労働」にまつわる問題を一歩一歩改善していかなくてはなりません」

全国紫明クラブの活動について
「昨年暮れ高齢の母が他界しました。それまでずっと付き添って介護してきた妻が看病疲れからか寝込みがちです。私ができる限り早く帰宅して家事を手伝っています。紫明クラブの例会にはもうしばらく顔を出せませんが、活動状況等は連絡して下さい。（全国紫明クラブの社会見学として映画ができるまでの過程を見学できないかお願いしたところ）東京撮影所は見学コースがあるわけではないので難しいと思うが検討はしみましょう」

奥様が一日も早く健康を取り戻されますよう祈念しております。そして田中さんの元気な姿を会員に見せて下さい。