最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

会員訪問記ー地球環境の夢をかなえる植栽事業 (関根武氏)  

★少年時代から興味を持った環境改善   関根 武 (S54農学部 内山緑地建設㈱)

関根武氏 (内山緑地建設東京支店応接室)

内山緑地建設㈱東京支店に支店長関根武氏を訪ねた。
内山緑地建設は福岡県久留米市に本社をおき、日本全国に営業網を張り巡らす業界の大手造園業者である。関根武氏は昨年(H24年)10月に取締役に昇進された。

福岡本社の企業に就職されたいきさつは?
「私は少年の頃から大気汚染や水質汚染といった環境問題に強い関心を持っていました。いつの日か緑で埋め尽くされた美しい国土を夢見るようになりました。東京の高校(巣鴨高校)を卒業し進学する時、周りの友人はほとんどが文系を目指しましが、私は夢を叶えるため植栽の勉強をすることを目指し農学部を選択しました。」
明治大学農学部では英語部に所属し、卒業後はアメリカに留学し植栽の勉強を続けたいと考えていた。在学中に知り合った九州出身の友人と九州旅行中に、たまたま内山緑地建設を見学に行ったところ、同社は千葉県君津市に広大なグリーンセンターを有し、その中に環境緑化技術研修所を運営している事を知った。卒業して一年間そちらで勉強した後でアメリカに留学を考えていたが、研修所の高度なカリキュラムと内山緑地建設のスケールの大きい事業展開に魅せられてお世話になることにした。

具体的な事業内容は?
久留米と君津に広大な里山を持ち、多品種、大量の草木の栽培を手掛けている。この草木を使って、東京支店では京葉、京浜石油コンビナートの大規模緑化、東京デズニーランド、キャノン本社工場等、大型庭園の維持監理を手掛けている。また公共施設、各自治体の都市計画、緑化計画にも参画している。

景気動向は?
入社後、30歳から営業畑に移った。受注競争がし烈で安穏とはしておれない。東日本大震災後の国土復興が叫ばれているが、まだ計画段階であり、国から地方自治体に降りてくるのはもう少し先になるのではないか。廃材を積み上げその上に植栽をして堤防を構築する案や、列島の海岸線をグリーン帯でつなげるビッグ計画も進んでいる。かっての日本列島改造論は山を削る事であったが、時代は移り変わった。地球環境に国土緑化は必要であり重要な施策である。同時に人は緑に癒される。
「今後も人と自然の共生を目指して取り組んでいきたいと思います。今の仕事に喜びと誇りを感じています」

最後に全国紫明クラブについての感想をお聞きしたところ「幅広い分野の講師の話が聞けて興味深く勉強になります。また多くの会員の皆さんと知り合い、ビジネスの面でもいろいろと教えて頂いています。」との事でした。
   (上西紘治 記)



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