最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

会員訪問記ー創業家3代目社長 (金子圭太氏)  

★父の急死で36歳で社長に就任  金子圭太氏 (S56商 ㈱カナエ)

祖父 父の写真の前で 金子圭太氏

 カナエの本社はJR浜松町駅徒歩1分の至近距離である。
7階建てカナエ本社ビル6階の社長室に金子圭太社長を訪ねた。本社ビルは平成4年に新築したそうです。通された社長室には大きな社長デスクがあり、写真と見るからに気品あふれる絵画、彫刻が各数点飾られおり、落ち着いた優雅さを醸し出していました。

カナエは何をしている企業ですか
「電力、通信、鉄道などの社会インフラ部門を中心に総合エンジニアグ企業として技術、資機材、工事の提供をしています。
客先としては電力会社、通信会社、鉄道会社、ゼネコン、官公庁等です。どちらかと言えば、地中とか、大型構造物内とか、人目にとまりにくい場所がカナエの活動領域です。」

壁に飾られている肖像写真は
「カナエを創設した祖父と2代目の父です。祖父は66年前、仲間3人と起業しました。社名のカナエは「鼎」:3本足にちなんでいます。会社マークも「鼎」を図案化したものです。
父は18年前になくなり、私が36歳で社長に就任しました。」
なるほど青銅の置物は「鼎」なんですね。中国で買い求めたものだそうですから青銅器が盛んにつくられた時代、さぞかし年代物なんでしょう。
それにしても36歳で急遽社長に就任されてさぞ苦労も多かったことでしょう。
金子氏は明大中野高校から明大に進み、卒業後はアメリカに留学、帰国後ベンチャー企業に就職されたそうです。そのベンチャー企業には親から借金して出資もしており起業熱意に燃えていたそうですが、色々と事情があって、カナエに入社することになったとの事です。
それから9年後、専務取締役を務めている時に、父親の急逝にともない社長に就任したそうです。
 
会社の業績は如何ですか
「各電力会社とも、原子力にかわり火力発電の運転に費用が掛かり、新規設備投資、定期点検の予算が縮小しています。
カナエの最大の得意先は電力関連ですから受注の影響を受けています。
今一番好調な分野は、太陽光発電や、火力発電所等のメンテナンス関連資材です。電力・通信ケーブル等の『浅層埋設』の資材販売にも力を入れております。
また、東北地方にも震災復興に向けた計画は多々あり、インフラの整備で、是非お役に立ちたいと思っております。
年度売上高は多少波はありますが70億から80億円程度です。」
最後にご家族の事を尋ねました。
お子さんは3人で上2人がお嬢さん、3番目が息子(長男)さんで、現在、高校に在学中とのことでした。
以上


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