最終更新日時 2024-04-26 22:28:34

ラグビー明早戦観戦④-ラガーマンの勇気に拍手 (上西紘治) 

★勝ちにこだわった頃もあったが・・・  上西紘治 (S41工 元㈱中電工)

応援観戦中の筆者 (右)

私が初めてラグビーに接したのは大学4年生の秋、秩父宮ラグビー場で明治対慶応の試合を見たときである。一般学生の姿はほとんど見当たらない閑散としたスタンドで、ルールも分からないまま静かに観戦していた事を覚えている。試合も確か明治が負けたはずである。ラグビーに興味を持ち始めて知ったのだが、この頃は明治の一番弱い時期であったようだ。
 
  明早戦が国立競技場で12月の第1日曜日に開催されるようになってからほぼ毎年足を運んでいる。大学選手権での対戦もあるが、年に一度の対抗戦は別物であり常に緊張感が漂う。それだけに勝敗に一喜一憂したものである。負けた時は、木枯らしが吹く表参道を両手をコートに突っ込み肩を丸めて銀杏のの枯れ葉を蹴りながら帰路についたものである。
 
 最近はもう少し余裕を持って観戦できるようになってきた。明治を応援する母校愛はかわらないが、勇気あるプレイには相手チームであれ素直に拍手が送れるようになった。ノーサイドに両軍の選手が互いの健闘を讃えあう光景はもう一つのラグビーの醍醐味である。
 
 今年も試合終了後、観覧席の応援団は両校の校歌を合唱した。私も隣席の早稲田OBと互いの応援を讃えあった。応援観戦に参加した会員も北新宿へ、あるいは西新宿へとグループを組んで消えて行った。
後日、明治大学の学生部担当の先生から聞いた話であるが「その夜、学生の見回りに新宿歌舞伎町に出かけたが、両校の学生が互いに肩を組んでエールの交換をしていた」そうである。
伝統の明早戦が応援面でもよき伝統を作っていきたいものである。

外苑の銀杏は黄金に輝いていた

早稲田OBと隣同志

早稲田のチアーの模範演技

試合終了 勝利を喜ぶ応援者

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