最終更新日時 2018-02-03 02:20:23

私の趣味ー『投扇興』 (森田高年) 

 ★古典芸能がもつ優雅さとゆとり   森田高年 (S50法 不二窯業㈱) 

森田高年氏

投扇興と言ってもご存知ない方が多いいと思います。
 投扇興(とうせんきょう)とは、中国伝来の投壷(とうこ)からヒントを得て、江戸時代の安永二年(1773)投楽散人によって考案されたものです。翌年には大流行し、天皇の前でも行われたとか。その後、金銭や土地を賭けてまでの遊びとなってしまい、文政五年(1822)に幕府により禁止されてしましました。その後、明治になり禁止も解かれ優雅な室内遊戯として静かに受け継がれて現在に至っています。
桐箱の台に立てられた「蝶」と呼ばれる的に向かって扇を投げ、その扇・蝶・枕によって作られる形を、源氏物語や百人一首になぞられた点式にそって採点し、その得点を競う遊びです。 扇投げ、扇おとしと呼ばれることもありました。平安貴族のゲームと思っている人もいるようですが、先に書いたようには江戸時代中後に作られた結構新しい遊びです。
 私がこの遊びに興味を持ったきっかけは、約9年前に知人のギタリストCD発売記念のパーティーで家元にお会いしお誘いを受けたのが始めです。日本の古典芸の持つ「優雅さとゆとり」にすっかり魅せられてしまいました。以来すっかり熱中し東京での例会、京都での例会、そして優勝者が集う年間王者決定戦(帝国ホテルにて)にと顔を出しています。
 このゲームの面白いところは欲を捨てた無の境地から生まれるさまざまな形です。当然ながら礼儀作法も厳し試合に参加している時はゆったりした時の流れに浸り心が洗われる境地になります。
 幾つかの流派があるのですが私は都御流に属し本部は京都(現在は鎌倉)に置かれ月例会も鎌倉で行われています。家元制が引かれています。
参加者は比較的年配のが多のですが、親子でおみえになる方もいらっしゃいます。
 また、投扇興を楽しんだ後は、投壷(とうこ)を行います。(映画のレッドクリフの中にも出てくるのですが、矢を壺に投げ入れて入った本数等で競うものです。投壷の歴史は古く、日本では投壷の壺が正倉院にも残されているそうです。
 私は現在、銘定(蝶と台と扇で作られて形を何判定する審判)も時々やっておりますが、源氏物語形式では形が桐壺から始まり夢の浮橋まで54あります。滅多に出ない形も多く、中々大変なものです。
 なお、服装は自由で現在は多くの方に楽しんでいただけるよう立礼形式で(立って)行っています。
 
 

雅やかな京都での新年会

競技風景

森田氏のアルバムより

2006.12  帝国ホテル

2008.5 優勝扇授与式(森田氏)

2009.12 帝国ホテル受付

2009.12 帝国ホテル

2010正月 高輪ホテル

2013.6 京都嵯峨清涼院内「竹仙」にて

2013.6.8  158回投扇興源氏物語形式優勝扇

2013.6.29  160回投扇興源氏物語形式優勝扇

源氏物語形式「桐壺」

源氏物語形式「篝火」

源氏物語形式「松風」

源氏物語形式「若紫上」

投壺

 

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