最終更新日時 2022-12-15 16:44:38

2014年新春メッセージ⑦-ベルミス代表 堀口瑞予 

コミュニケーション~何を伝えるかだけでなく、どのように伝えるかに意識を向けることの重要性~

 

2013.2.1  新年例会講師:堀内瑞予氏

2013.2.1 新年例会講師:堀内瑞予氏

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

旧年中は格別のご厚情を賜り、暑く御礼申し上げます。

 昨年二月の新年例会で講演させて頂きましてから早いものでもう一年になります。

この一年間、イメージコンサルティング業界においては大きな変化があり、今年は更に一般の方々が自分の「印象」について意識を向けていく年となることでしょう。

 そのキッカケとなったのが、2020年東京オリンピック開催が決定したIOC総会での日本の最終プレゼンテーションでした。

滝川クリステルさんの「おもてなし」で有名になったあの最終プレゼンテーションです。

 今までの日本人の話し方の殻を破ることで、聴く手に伝えたいメッセージをしっかりと伝えきることができたプレゼンテーションでした。

 これをイメージコンサルティングの視点からいうと、「非言語」に特に力を入れたプレゼンテーションであったと言えます。

 濃紺とブルーを主とした服装は信頼感と安定感を全面にアピールしていました。

表情の豊かさや声の調子から明るくポジティブな第一印象でした。

そして更に、全員が手を効果的に使っていたことは、殻を破った大きな成果でした。

 ステージアンカーという言葉を耳にしたことはおありでしょうか。

ステージ上で意図を持って意識的に動くことで、聴く手の無意識に働きかけ、メッセージを受け入れやすい状態を作り、更には聴く手に「YES」の状態を作る手法です。

 今回のプレゼンテーションでは、ステージ上で動く代わりに手を使ったステージアンカーを多くの場面で使っていました。

「おもてなし」の時の左から右に動いていた手、大事なメッセージの時に全員が必ず胸に当てた手、これらには全て意図があり、それにより聴く側は無意識に日本のメッセージに集中していきました。

 このように「非言語」を特に意識することで、伝えたいメッセージがしっかりと伝わり、「言語」そのものに輝きがまし、そこに感動を引き起こすことさえできる。

「何を伝えるかだけでなく、どのように伝えるかに意識を向けることの重要性」を、あのプレゼンテーションを観て聴いた我々は、何かを感じ取ったのではないでしょうか。

 その一方で、最近研修や講座に携わりながら強く感じることは、若年層の非言語の乏しさです。

何を感じ、何を伝えたいのか、彼らの表情や態度、声の調子からはうまく伝わってこない。

 今後、イメージコンサルタントとしてのミッションは、この若年層にも非言語の重要性をしっかりと伝えていくことだと思っています。

なぜなら、これからの日本を担う若手が豊かなコミュニケーション能力を持ち、信頼関係をスムーズに構築していくことこそ、真に日本を発展させる原動力となるからです。

 2014年は、コミュニケーションを豊かにすることの重要性に多くの人が気づき、学び、進化していく年であってほしいと願います。

 私事としましては、3月2日に事務所移転に伴い、「Bellemiz」から「コミュニケーションデザイン」と改名することで、人の印象をコミュニケーション能力の視点からお伝えしていくコンサルティング、セミナーや企業研修を提案してまいります。

 最後になりましたが、本年も全国紫明クラブの皆々様の益々のご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。

 堀口瑞予

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