★ひたすら釣りをし、そして温泉と地酒を楽しむ　　　村上茂芳　（Ｈ２　政経　㈱ユアテック）

村上茂芳氏

私の趣味は渓流釣りです。
清らかな冷水に生息するサケ・マス科の魚に魅了され、30年近くになるでしょうか。福島県の北部地方に生まれ、フィールドへのアクセスも容易であったことも始めるきっかけであったと思います。特に好んでいるのは里川での山女魚釣りです。震災で悲劇の地となった福島・飯館村には本当に良く通いました。体高のある美形の山女魚をたくさん釣った思い出があります。

　大学時代は仲間と野営しながら北陸や北海道へ長期遠征しました。魅力は釣りが楽しいこともありますが、旅的な要素も大きいです。前日から夜討ち・朝駆けで夜明け前川に到着し、ひたすら釣りをして地元の温泉に浸かり、たくさん食べて呑んで寝る・・その繰り返しです。長期ですと本当に今日の日付や曜日も忘れてしまいます。今じゃ絶対にありえませんが（笑）

　釣法は西洋式の毛ばり釣りが好きです。当然毛ばりも自分で作ります。山女魚の餌となる水生昆虫を模するわけですが、不思議と羽をつけて、足六本つけて・・といったパターンはあまり釣れません。どちらかというとファジーな感じが良いのです。人と魚のリアリズムの感覚相違もまた奥深く面白いです。たくさん釣ったときよりも、自分の思い通りに掛けた一匹の満足感・充実感はやめられないものがあり、また釣りに出かけてしまうのです。

　現在は仕事も忙しくなり、釣行回数もめっきり減ってしまいました。昔のようながつがつした感もなくなり、地元の隠れたおいしい地酒を手に入れ、近くの窯元で買ったぐい飲みで酒を嗜むことにもはまっています。そんな年齢になってしまったのですね。

筆者	遠火の強火で
福島西会津の渓