最終更新日時 2022-12-15 16:44:38

新年例会に参加して⑤-日本人の国民性を考える (岡 遼平) 

★日本人の国民性を考える~金先生の講演をお聞きして~   岡 遼平  (H18 経営  ジブラルタ生命保険)      

岡 遼平氏

岡 遼平氏

 今回の基調講演にて金先生から現在の経済大国韓国をつくりあげた「韓国人の国民性」についてお話がありましたが、お話をお聞きし、「日本人の国民性」について考えるきっかけとなりましたので、以下にまとめさせていただきます。

 まず金先生の講演をご紹介します。先生は韓国で生まれ育ち、明治大学に留学され、その後早稲田大学大学院を経て弁護士として7年間アメリカでご活躍されたのち、現在は明治大学で助教としてご活躍されているとのことでした。講演では「韓流と日流」という言葉の紹介から、「近くて遠い日韓関係」という言葉がよくあるが、文化面では「近い」ということを、ご説明いただきました。また、韓国の発展をささえ、アジア通貨危機を乗り超えられたのは「恨(えん;次の世代には自分たちの手でより良い環境を用意する)」という考え方と、「家族との絆」そして「友人・知人との深い関係性」という3つの韓国人の国民性があるからとお話され、最後に日韓の違いに注目するより、似ている点に注目してみることの必要性をお話いただきました。

 先生の講演を拝聴し、「それでは日本人の国民性はどのように感じられますか?」と質問をしようとした際に、日本人である小生自身が日本人の国民性を認識していないことに気付きました。よく、「勤勉な日本人」という表現を聞きますが、勤勉以外にも日本人を特徴づける国民性があってしかるべきですし、そもそも現在においても日本人は「勤勉」なのか、少し不安にもなりました。

 話は少し変わりますが、以前に「源氏物語を知らない日本人」、というお話をある先輩から伺いました。日本のことを日本人が知らないのは情けないと、その先輩はお話されていましたが、源氏物語を説明できるかどうかはさておき、日本という国を客観視し、説明できた方がいいな、とその時は思いました。今回の例会には多くの留学生が参加してくださいましたが、今後ますます海外との交流がさかんになるなかで、私たち自身が自国についてより理解を深めることの必要性を感じましたし、そのなかで、日本人の素晴らしい国民性を理解していきたい、と感じさせられる機会となりました。

講演会風景

講演会風景

講師 金惠京助教

講師 金惠京助教

   

返信する





*