最終更新日時 2022-12-15 16:44:38

第54回全国校友石川大会~北陸路を訪ねて~

全国校友石川大会~北陸路を訪ねて~

幹事長 眞柴眞明(S47政経)

 

第54回全国校友石川大会が加賀百万石の伝統あるご城下、金沢で開催されました。金沢は工芸、芸能、そして魅力的な食文化の地でもあります。

大会の様子は森田会長より既にホームページに掲載されていますので、

私は翌日からの2日間の金沢、福井周遊の一部を綴らせていただきます。

 

皆さんもご存知のように金沢は兼六園や武家屋敷跡、福井は東尋坊や永平寺が代表的な観光名所ですが、今回はあまり皆さんの行かない場所をそれぞれ

1ヶ所ずつご紹介します。

 

金沢は風情溢れる茶屋街が三つあり夜の帳が落ちると多くの芸妓さんが行き交う粋な街でもあります。その中のひとつ、出格子が美しいにし茶屋街の近くに創建375年になる、加賀百万石祈願所「妙立寺」があります。

加賀前田家は外様なため常に徳川幕府方の脅威に晒されいつ敵が攻めて来るかもしれない状況にありました。そのため監視所としての役割をも併せ持つ

妙立寺が建立されました。当時、幕命で3階以上の建築は禁止されていましたが、外観は2階内部は4階7層29階段の複雑な仕掛けがあり、人呼んで忍者寺と言われています。幕府からの公儀隠密や外敵の目を欺くため、様々な仕掛けがあり堂内は迷路のようになっており、類のない建物です。

当日は平日にも拘わらず多くの見学者で賑わっていましたが、大半が外国人で今更ながら日本観光ブームがこのような場所にも押し寄せていることに驚いた次第です。

 

2日目は福井市城戸ノ内町にある「一乗谷朝倉氏遺跡」を訪れました。

ここは往時の町並みが復元されており、観光客も少なくゆっくりと散策ができます。折から福井国体が開催中で私達が訪れた日の午前中は秋篠宮眞子様が

参観されたそうです。またここではソフトバンクの人気CMシリーズの内、「白戸家の故郷の夏」編のロケ場所で、テレビでご覧になった方も多いと思います。眞子様もご存知だったとのことでした。

さて朝倉氏は現在の兵庫県養父市の豪族で、南北朝時代に広景が斯波高経に従って越前に入国しました。孝景の時代、応仁の乱での活躍をきっかけに一乗谷に本拠を移し越前を平定しました。以降、義景まで5代103年間わたって

越前の中心として繁栄し、京や奈良の貴族文化等が流入し、北陸の小京都と呼ばれました。しかし、1573年の刀根坂の戦いで織田信長に敗れ、城下も焼き討ちにあい滅びてしまいました。

当時は1万3千人もの人々が暮らす巨大な町でした。現在は唐門や3箇所の庭園、復元された町並みから往時の繁栄振りが偲ばれるのみです。

 

またここから車で10分ほどのところに「一乗滝」があります。この滝は宮本武蔵と戦った佐々木小次郎が秘技「燕返し」を編み出した場所とされています。落差12m。滝のそばには小次郎の像もあり、滝飛沫がかかるけどとても清々しい場所でした。

 

私は1997年の山梨大会以来22年連続で全国校友大会に参加していますが、大会に託けてこういった周辺の名所を廻るのを楽しみにしています。

来年は千葉、その後香川、福島、岡山と開催地が決まっています。

「明治はひとつ」を実感できる大会ですし、多くの方々と交流の輪が広がる

貴重な時間を共有できます。皆さんも是非参加しませんか!

 

兼六園      近江町市場海鮮丼

兼六園にて                            近江市場にて海鮮丼

 

妙立寺      にし茶屋街

妙立寺(忍者寺)にて                       にし茶屋街にて

 

丸岡城 (2)            一乗谷遺跡

丸岡状にて(現存天守閣12城の一つ)                  一乗谷遺跡にて

 

一乗谷遺跡 (2)      一乗滝

一乗谷遺跡にて                          一乗滝

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