最終更新日時 2018-04-15 19:24:36

私の趣味ー『能楽観賞』 (坂根康人) 

★優雅で幻想的な舞とリズミカルで心地よい歌    坂根康人 (H4政経 フォーディズ㈱ )
 

坂根康人氏

坂根康人氏

能3

私の趣味の一つに能楽鑑賞があります。

これを始めることになったきっかけは、たまたま私の飲み友達が、代々観世流能楽師シテ方をやっていて、彼の能の舞いを見ることがあったことからです。
もともと、能について何も知識がなかったので、正直なところ、最初見た時には退屈で仕方ありませんでした。
「どうして、あんなにゆっくり舞うんだろう?」とか、「何て言っているのかわからない?」「言っている意味がわからない?」と思い、恥ずかしいことに途中で居眠りをしてしまったりしていました。
 ただ、その友人が、ことあるごとに色々と教えてくれて、能に対して少しずつ興味を持っていったのでした。
 
能は昔は「猿楽」や「申楽」と言って、平安時代から行われた民俗芸能だったのですが、室町時代になって、当時流行していた、ほかの舞踊や流行歌を取り入れ、ひとつの芸術に集大成されたと言われています。(これは、観阿弥、世阿弥親子の貢献が大きかったと言われております。)
 能2能1
 能は、舞と歌によって構成されています。歌の部分は謡と言って、伴奏として大鼓、小鼓、笛、太鼓等があり、「地謡」と言われる方々が七五調を基本にして歌います。
少しずつわかってくると、舞は見ていて気持ちよく、優雅であり、幻想的です。そして歌は、テンポがよくリズミカルで心地よいです。
 
そして、一番注目すべきはストーリー(物語)です。
能の主人公はおおむね幽霊で、生前この世に思いを残して死んだ人々が、夢うつつの間に還ってきて、恋の思い出を語ったり、犯した罪をざんげしたりします。
幽霊でない場合でも、神さまとか花の精、鬼、天狗などが大部分を占めており、現実の人間でも狂人、盲目、神がかりのように、我々とは別の次元で生きている人たちです。
彼らは、痛切に訴えたいものを、心の底に秘めており、それが成仏することをさまたげることによって救いを求めるのです。
 これは文章というよりも、実際に舞台を見ていただくのがよいと思います。
能は、見る方の捉え方によっていくらでも感じ方が変わるものです。
 
能楽4視覚聴覚に訴えてくる、その「間」とも言うべきものはなんとも表現しづらいものがあり、これは回数重ねて観劇することでどんどん興味が増すものだと思います。
私はこれからも、そのシテ方の友人を応援し続けて、観劇していきたいと思います。
 そして、彼以外の方が舞う能も是非見ていきたいと思います。
 
能は非常に味わい深い伝統芸能だと思います。
 
以上。
 

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