最終更新日時 2022-12-15 16:44:38

社会見学会ー首都圏外郭放水路『地下神殿』見学を開催 (3月19日) 

★首都圏外郭放水路「地下神殿」を訪ねて   伊藤尊示(S48農卒ユニバーサル企業㈱)                                                          
3月19日、全国紫明クラブの社会見学会として首都圏外郭放水路「地下神殿」を訪ねました。14名の会員の方々が参加されました。ここは人気のコースでアッと言う間に満員となってしまうそうです。 「首都圏外郭放水路」の仕組みとは~、中川と綾瀬川、及びその支流は、流域の割に川が小さく、しかも勾配が緩く、地形も皿のようになっているのでこの流域では、たびたび洪水に見舞われてきたそうである。これを解消する為に、各河川が満杯になった時に水が流れ込む為の立坑、それを繋ぐ地下水路、流れ込む調圧水槽、そして江戸川放出する為のポンプが作られたのであるが、これが「首都圏外郭放水路」の役割と言う事になる。しかし、驚くべきはその規模で、立坑は深さ70m、水路は地下50mに位置し直径10mの水路で構築され長さ6.3km、調圧水槽は78m×177m×25mの巨大空間、ポンプは全部で4基あり、25mプールを1秒で空にできる能力がある、まさに想像を超える凄い施設なのである。

首都圏外郭放水路のメカニズム図

中央コントロールルーム

   

見学の前に「龍Q館」という見学施設があり、「庄和の龍伝説」という5分位の映像作品で、施設が出来るまでを描いた後、大雨が降ってきて洪水みたいな展開になって、洪水を防止する為に、その時の司令室の対応・様子を特撮アニメを駆使して分かりやすく説明をしてくれます。この施設は実際に年7回位は稼働しているとの事でした。

いよいよ地下の見学へ~100段以上の階段を下っていきます。一番下まで降りついて、広い空間に出る訳であるが、その広大さに本当にびっくりである。まさに見るからに「地下の神殿」と言う様相である。

巨大な調圧水槽~地下神殿

地下神殿の地上部はサッカー場

   

約20分間の地下施設の見学終了後出口を出ると、広いサッカー場が拡がっていて、このサッカー場の地下がすべて水槽になっているのだとその大きさを知りました。

洪水に強い都市づくりの一翼を担い、文字通り縁の下の力持ちとして首都・東京の安全を支える「首都圏外郭放水路」、ここでは、最新テクノロジーを駆使したさまざまな施工技術や管理システム、そして、巨大放水路を支える主要施設、排水システムなど、その全貌を紹介して頂きました。日本の建築技術の凄さをあらためて知った次第でした。

                              以 上

図面で放水路の説明を受ける

地下神殿で記念撮影

   

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